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名演奏の発見-ややマイナーなワルツを超一級に(クライバー) [クラシック音楽(オーケストラ)]

今回の「名演奏」は今更発見と言うのもおこがましく、超有名なニューイヤーコンサートの中からお勧めの演奏を紹介します。
それもカルロス・クライバーが振った1989年、1992年どちらも甲乙つけ難い最高の演奏でしたが、中でもあまり有名でない曲がクライバーの手にかかって光り輝く演奏になったものが幾つもありました。
今回のご紹介は1992年の「ワルツ『千一夜物語』」です。
クライバー1992NY01.jpg
とにかくウィーンフィルの「本気度」がハンパでないのが最大のポイントです。
ウィンナワルツは大抵曲の最後の方でメインテーマを再度演奏して終わる形が多いのですが、この曲ではその部分で本来大人しく始まるメロディをクライバーは一気にまくし立てて最後まで突っ走ります。それをコンサートマスターのキュッヒルを始めとして団員皆が髪を振り乱してついていく姿が圧巻です。(キュッヒルはそれほど頭髪が裕福ではないのですが、それでも分かるぐらいの迫力です!)
なので、この演奏は是非映像で見聞きしていただいた方が良いと思います。
この年のプログラムもみな素晴らしい演奏でしたが、クライバーのアンコールの定番と言われている「雷鳴と稲妻」ポルカはまさに「圧巻!」です。
最近のニューイヤーコンサートは様々な若い指揮者も登場しますが、指揮者もオーケストラも大変「優等生」的な演奏をしており非常に「無難」な演奏ですが、この頃はカラヤンも登場したりしてかなり一触即発的な演奏が多く、魅力的なものが多いので是非「映像」での鑑賞をお勧めします。(勿論1989年の演奏もぜひ!)
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東京駅名寺社散策-京浜急行で行く城南地区の名所(泉岳寺、穴守稲荷) [旅行記]

京浜急行と言うと品川を出発する横浜、横須賀、三浦半島へのアクセスと思っていらっしゃるでしょう。それでほとんど当たりなのですが、泉岳寺~品川間も立派な「京浜急行」の鉄路なのです。この渡り線のおかげで成田空港と羽田空港が一本でつながることも出来て、羽田空港から銀座地区まで一気に行けるようになりました。
さてその起点になる泉岳寺駅ですが、京浜急行との接続ができる前は非常に地味な駅でした。
今も駅の入り口等はそれほど目立つ存在ではありません。
泉岳寺駅01.jpg
国道1号線に面した駅出口から国道に対し直角に西方向に行き、道なりに行くと北方向に大きく曲がるのですが曲がらずにまっすぐ行くとその「泉岳寺」はありました。ちょっと横を見ると高輪地区のきれいなマンション群も見えるのですが、そんな中に結構大きな敷地に泉岳寺は鎮座しています。
泉岳寺01.jpg
門を入ってすぐに本堂があります。
泉岳寺02.jpg
大石内蔵助の銅像もあり、さすがに「赤穂浪士の寺」としての威厳が光っています。
寺の脇にはその赤穂浪士の墓所に繋がる道もありました。
泉岳寺03.jpg
境内は「港区の国道そば」とは言え非常に静かで厳かな雰囲気にあふれており、気分を落ち着かせるにはいい場所ではないかと思います。ただ、12月の討ち入りの前後はやはり相当の参拝客でごった返すらしいですが。
さて、泉岳寺から「急行」の羽田空港行きの電車に乗ると、次の目的地「穴森稲荷」まで一本で行けます。急行電車は京浜蒲田から終点まで各駅停車となるため、この「穴守稲荷」駅も停車します。
穴守稲荷駅01.jpg
ここは泉岳寺とは全く対照的に地元の商店の街並みが駅を降りるとすぐに見えてきます。
細い路地をいくつか曲がって行くと、その穴森稲荷神社が出てきました。
穴守稲荷01.jpg
「穴守」の意味は、江戸時代に新田開墾の際、この羽田近辺の開拓で大水に襲われ、堤防に大きな穴が開いたものの、その後祠を祀ったところ水が引いた、とのいわれから来ているそうです。
結構小さなお店や工場、住宅がひしめきながらも境内は静かで落ち着いています。時より羽田空港を離着陸する飛行機の音も聞こえはしますが、それほど気になりませんでした。(ただ自分は飛行機好きなので意識していませんでしたが、騒音に悩まされている住民からすれば気になっていらっしゃるかもしれません。)
羽田空港にビジネス、レジャーで行かれる人は多分この2つの駅を通過している方も多いと思いますが、時間があるときにちょっと途中下車していただいても良いのではと感じる空間でした。
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アマオケ奮戦記-パート譜確保の苦労! [クラシック音楽(オーケストラ)]

オーケストラの皆さんが見ている譜面は、自分のパート(フルート、1stヴァイオリン等)だけが書かれた譜面です。指揮者はすべての楽器が並んでいる「スコア」を指揮台に乗せています。(暗譜という譜面なしで指揮をする方も多くいらっしゃいますが)
実はこの「パート譜」という物がすごいノウハウが詰まっているのです。
弦楽器はだいたい二人で一つの譜面を見る事が多いのですが、管楽器や打楽器は個人で譜面を見るので、まず一番のポイントは「どこでページをめくるのか?」というノウハウです。両手を楽器に使っているので片手だけでも空くのは演奏していない時しかなく、その部分でうまくめくれるような配置が必要であり、しかも1頁あたりにだいたい平均的に譜面が詰まっている必要もあるので、これはかなりのテクニックが必要です。
この譜面はシューベルトの「未完成交響曲」ですが、右下の部分を注目下さい。
パート譜01.jpg
(右下の部分)↓
パート譜02.jpg
ここに「10」という文字がありますが、この10小節休みの時に次のページにめくれるようにしてあるだけでなく、この位置に「10小節の休み」を持ってくる中で全体の並びも違和感なく配置されています。あまり詰め込み過ぎると見辛くなりますし、逆に手頃な休みがあるときに都度ページめくりを作ると全体のページがかさむだけでなく、しょっちゅうめくってばかりいる事になってしまいます。
この他にも長い休みの後の入るタイミングが分かるように他のパートの音型をそれとなくガイダンス的に記載するような配慮のある譜面もあり、こういった譜面を確保するのに様々な所から調達します。
一番やっかいなのは、そういったパート譜が入手できない時に、人海戦術でスコアからパート譜を起こす作業をする必要がありますが、このノウハウのテンコ盛りのパート譜を素人が作るのは非常に骨が折れるのが実態です。
何気なく涼しい顔をして演奏しているオーケストラですが、こういった譜面作成のプロセス等も考えるとなかなか深いものがありますね。
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隠れた名曲紹介-フルーティスト憧れの名曲、プーランクのソナタ [クラシック音楽(その他)]

プーランクという作曲家はご存知でしょうか?もし知っていらっしゃっても、どんな曲をご存知か、と言われると「はて?」と思われる方が殆どではないでしょうか。
近代フランス6人組の一人と言われており、時代的にはドビュッシー、ラヴェルの後の時代です。6人組とはこのプーランク、の他オネゲル、ミヨーといったバリバリのクラシックだけでなくオーリックという「ムーランルージュの歌」というとてもきれいなポップス調の曲を作った人も含まれています。
このプーランクでは、何といってもフルーティストが憧れる「フルートソナタ」があり、曲自体もとても流れるような美しい曲です。
全3楽章を12~3分という短めの長さであっという間に吹ききってしまうような曲ですが、随所にフルートの魅力あふれるメロディーやテクニックの披露があり、プーランクの作品としては超入門曲かもしれません。私自身もフルートを吹いておりましたので譜面を取り寄せましたが、近代作曲家にしては超難関な曲と言うほどではありません。しかし表現力や音の流麗度を求められる曲なので、トータルとして結構難しい曲です。
プーランクフルートソナタ譜01.jpg
演奏としては、やはりゴールウェイが来日時によく演奏していましたが、これに勝るものが無いと思っております。しかしながらゴールウェイのこの曲のピアノ伴奏による純正品(?!)の録音が見つからず、オーケストラ伴奏に編曲したバージョンがありますがちょっとイメージが違ってしまいます。今は様々なフルーティストが録音していると思いますが、盤石なのはやはり「エマニュエル・パユ」の演奏でしょう。昔の録音ではフランス人のデボストが当時の一押しでした。当時のレコード盤です。
プーランクフルートソナタ盤01.jpg
最近「プーランク全集」が20枚のセットながら非常に廉価でCDで出され、このデボストの演奏も含まれていたので思わず買ってしまいましたが、これまた「余計なもの」を買ってしまったという結果となりました。というのも聞きたい部分がほんの4~5枚であり、まだ残りの15枚程度はケースからも出ていません。
プーランク全集01.jpg
さらにこのCDを聞く事に妨げとなるのが、実はこの全集、解説書が「フランス語」のみなのです。微妙に英語と単語の綴りが違ったりするため、ピアノ曲から管弦楽曲、室内楽、そして歌劇や歌曲まで入っている中で、どこに何が収められているのかを探し出すのに非常に悪戦苦闘しました。結局通販のHPから日本語で書いてあるリストをコピペしてそれを見ながら探してます。こういった背景もあるので多分未聴の10数枚はいつまでたってもCDプレーヤーに乗らずに終わりそうです、、、。
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東京駅名寺社散策-東急世田谷線沿線 豪徳寺、松陰神社はけっこう偉大! [旅行記]

東急世田谷線と小田急線の交差する所に駅があります。小田急線では「豪徳寺」駅、世田谷線では「山下」駅。どうして同じ名前でないのか非常に疑問に思っていました。調べると生い立ちで駅が出来た順と駅の合併が微妙に絡んでいるらしいです。でも実際行ってみると違う面で納得する部分がありました。
それは後述するとして、まず小田急線の豪徳寺駅で降ります。
豪徳寺駅01.jpg
駅から豪徳寺に向けて歩くとちょっとした商店街があり、そこに目立つシンボルが。
豪徳寺03.jpg
豪徳寺は井伊直孝という大名が猫に連れられ寺に入って行った所で雷雨に見舞われ和尚の話を聞きながら雨宿りが出来たことで感激し井伊家の菩提寺となり、その猫にあやかり招き猫のルーツとなったそうです。
豪徳寺の門までたどり着くと非常に偉大な門がお出迎え。
豪徳寺01.jpg
境内の中も非常に広々としており、本堂も大変威厳のある立派なつくりでした。
豪徳寺02.jpg
招き猫がたくさん置かれているのはネットにもいろいろ写真が出ています。(ここでは割愛します。)

そして世田谷線に乗ろうと地図を見ると、「宮の坂」駅の方が豪徳寺駅の乗換駅の「山下」駅よりも近い事が判明、宮の坂駅まで行きました。
東急世田谷線宮の坂駅01.jpg
先ほどの「豪徳寺駅」の謎ですが、もし世田谷線の山下駅を「豪徳寺」にしてしまうと、それよりも近い宮の坂駅があるのに豪徳寺に行く人が余計な道のりを歩かなくてはならない、でも宮の坂駅を「豪徳寺」と名乗ると小田急線の乗り換えのお客様に誤解を起こす恐れがある、と思った次第であり、苦渋の選択だったのかもしれません。
そこから3駅三軒茶屋寄りに「松陰神社前」があり、勿論近くに松陰神社があります。
松陰神社前駅01.jpg
駅から松陰神社までは細い道に商店街が並び、ほどなく行くと松陰神社の入り口がお目見え。
松陰神社01.jpg
細かな街並みの出口がど~んと大きな参道になっており、偉大さを感じてしまいました。
中に入ると大きな社が見えてきます。吉田松陰の紋所の卍が目立ち、一瞬「ナチスドイツ?」と思ってしまいそうです。
松陰神社02.jpg
その横に小さな小屋があり「松下村塾」と書かれていました。
これは山口県萩市の松陰神社に置かれている「松下村塾」をそのまま東京に複製を置いたようです。
松陰神社03.jpg
ここに訪れたのが数年前で、ちょうどNHKの大河ドラマが幕末の吉田松陰系の話だったので参拝客や御朱印集めの観光客もそこそこ来ていました。

今回の2つの寺社は世田谷の住宅街の一角に結構大きなスペースで鎮座していたので、とても偉大な存在に思えました。ここも東京の主要駅からほどなく行けるので、ちょっとした気分転換、骨休みに良いかもしれませんね。
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アマオケ奮戦記ー共演の少年合唱団に感激!(彼らはプロなのか?) [クラシック音楽(オーケストラ)]

今からもう30年以上も前になりますが、所属していたオーケストラがある団体から依頼され「ショスタコービッチの森の歌」を演奏したいので伴奏をして頂きたい、というお話がありました。
当時からしてみればそれほど技量的にもおぼつかないレベルだったのですが、当時の委員長が受けてしまい、苦渋の練習が始まることになってしまいました。
混声合唱もオーケストラも純粋のアマチュアで、練習しててもお聞かせする状況になかなかならず本当に苦労しました。
そしてゲネプロで初めて少年合唱団がやってきました。この曲では第4曲「ピオネールは木を植える」でその歌声を初めて聞きましたが、あまりの声の素晴らしさに一同腰を抜かさんばかりの様相を呈してました。東京都にある比較的著名な合唱団でしたが、混声合唱団、オーケストラとは全く違う完成度を持っていました。田舎の道をトラクターや小型トラックが走っているところにいきなり外車のスポーツカーが乗り込んできたみたいです。もちろん本番も彼らの歌声は光っていました。
Rouonmorinouta1.jpg
この写真では分かりにくいかもしれませんが、中央の列で一筋鮮やかなブルーのユニフォームを着ているのがその少年合唱団です。
本番終了後、打ち上げ的な飲み会で同じオケのメンバーと話していましたが「彼らはプロ?」「プロ的だけど、本業は学業だろ?」「でもアマチュアとは言えないね」「テレビの子役も学校に行っているから、やはりプロだろう?」「ギャラもらってるのかなあ?」「、、、」
全くレベルの低い他愛のない会話でしたが、その場では大人のカテゴリーとは違う「プロ」という事で落ち着いたようでした。
そこに出演していた少年合唱団の方は恐らく今は40代の方が殆どと思います。はたして覚えていらっしゃっているでしょうか?
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隠れた名曲紹介-ファリャでスパニッシュ気分全開! [クラシック音楽(オーケストラ)]

スペインの作曲家と言うと、実は同じヨーロッパでもフランス、ドイツ、イタリアに比べてガクンと知名度が下がります。有名なのは「アランフェス協奏曲」を作った「ロドリーゴ」、ギターやピアノ曲で名を鳴らした「アルベニス」等が耳に残っていると思いますが、この「ファリャ」もスペインを代表する作曲家ですが、意外と音楽そのものを知っている人はそれほど多くないようです。
彼の代表作はバレエのための音楽の「三角帽子」と「恋は魔術師」であり、両方でちょうど1時間程度の曲ですがなかなか全曲通して聞くに至らないようです。
という事で、今回はその「聴きどころ」をご紹介します。
まず「恋は魔術師」では「火祭りの踊り」という曲がなかなか面白く記憶に残りやすい曲です。名前から察する通り「悪魔除け」の踊りですが、テキパキしたリズムの中に美しいメロディが流れ、最後は切れの良い刀でバッサリ切るような面白い終わり方です。
「三角帽子」では一般的に「第2組曲」と呼ばれるセレクトが非常に聞きやすいのですが、中でも「粉屋の踊り」はまさにスペイン情緒たっぷりの佳曲です。弦楽器の響きはそれこそフラメンコギターそのもので、目をつぶって聴くと眼前でフラメンコを踊っている女性の姿が見えてくるようにも思えます。最後はだんだんスピードが速くなり盛り上がってスパッと終わるところなど、本当にフラメンコを酒場で見るがごとく、オーケストラそのものがギターに思えるほど軽快な曲です。
まずはこの2曲を聴いてみると、「おっ、ファリャも面白そうだな」と思うでしょう。何もいきなり「恋は魔術師」「三角帽子」全曲に耳をそばだてて聴く必要はありません。この2曲を聴きこんで少し気分が乗ってきたところで全曲聴いてみても良いでしょう。
ファリャと親交があり、「三角帽子」の初演をしたアンセルメの指揮による1961年の演奏がいまだにとても新鮮に聞こえます。このCDは今回ご紹介の2つの作品とスペイン舞曲というまさにファリャの代表的な作品ばかりを集めたものなので、お勧めと言えます。
アンセルメファリャ.jpg

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関東鉄道ー常総線は非電化のロングラン鉄道 [ローカル線]

昨年の9月に「関東鉄道の龍ヶ崎線」をご紹介しました。
実はこの関東鉄道のメインの「常総線」には2013年に完乗したのですが、2015年の鬼怒川洪水での大規模な被害もあったので若干先延ばしにしていました。今回、初めてご紹介いたします。

スタートは常磐線取手駅になります。常磐線のホームから多少間隔があいて関東鉄道のホームは設置されています。比較的きれいな駅ビルの中にあるのでホームもすっきりしています。
関東鉄道常総線00-1.jpg
ここから同じ関東鉄道の龍ヶ崎線でも登場した同型の車両で途中駅の水海道に向け乗り込みます。
この常総線は取手-下館間の鉄道ですが、一気通貫で下館まで取手から行く列車は早朝と昼日中に1時間に1~2本ある程度で、通勤通学時間帯は途中の水海道駅止まりがほとんどです。これは水海道駅~取手間が東京圏に通勤する人が多いために取られている措置と思われ、列車も2両編成以上になっています。
しかもこの水海道まではローカルの非電化路線としては実に珍しく「複線」なのです。
関東鉄道常総線01-2.jpg
東京近郊でこんな姿はなかなかお目にかかることはできません。沿線に住む住民が増えアクセス頻度を高くした結果と思われます。
途中「守谷駅」を通過しますが、ここで「つくばエクスプレス」と交差し、この路線が出来たおかげで関東鉄道としては東京向け通勤客をかなり持っていかれた、というイメージです。
水海道駅に着いて、下館駅行きに乗り換えようとて接続列車を待っていると1両編成のディーゼルカーがトコトコと回送状態でやってきました。
関東鉄道常総線02-1.jpg
一気通貫が少ない理由がこれでわかり、この水海道から下館の間は利用客がそれまでの路線にくらべ激減するらしいので(特に通勤時間帯)、車両編成も短くして効率経営を目指していると思われます。
距離的にはこの水海道から下館までの距離が取手から水海道までの2倍程度の単線区間であり、ここからが本当の「ローカル線」としての位置付けになりますね。なので非電化路線として50Km以上あるロングランの私鉄ローカル線となります。またここからが例の鬼怒川決壊洪水の被害地域が広がっている場所となります。
終点下館の駅につくと、ここは3つの路線が集結していることがホームを見ると分かります。
関東鉄道常総線03-1.jpg
一番右のホームが今まで乗ってきた「関東鉄道常総線」そして真ん中と左端のホームは「JR水戸線」。左端のホームの奥側(写真では柵の向こう側)は以前このコーナーでも取り上げた「真岡鉄道」の起点の下館駅ホームになります。どの線も比較的ローカル色が強いので、ホームに列車がいる確率が高いのは結構「関東鉄道常総線」という事になりそうです。
洪水の時はこの常総線もしばらく冠水等で営業運転が出来なかったのですが、何とか元通りの運航に戻ってまいりました。
関東平野のかなりの距離を横断する鉄道なので、結構乗りでがあった線区でした。風景的には「筑波山」が近くにあるものの「関東平野ののどかな田園地帯」というイメージが強く全体的に平坦な路線であり、東京近郊で手頃な「ローカル線気分を1時間以上味わいたい」というニーズにはうってつけかもしれません。ただ起点も終点もJR線の駅と繋がっているので「終端駅」というイメージについてはやや希薄と思います。

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アマオケ奮戦記-緊急事態から名演への逆転ホームラン! [クラシック音楽(オーケストラ)]

普通アマチュアオーケストラでは年2回程度の演奏会を開く場合は半年近くかけて練習を重ね、そして本番を迎える事になっています。
当然その日に向けて準備万端、そして本番を迎える事になるのですが、あるときトロンボーン奏者の一人が急性の疾患により翌日の演奏会に出られなくなった、と言う緊急事態が起こりました。
急遽エキストラを調達しなくてはなりませんが、何しろ「翌日」というのははっきり言ってアマチュアのプレーヤーでは極めて難しく、その時の曲が「チャイコフスキー交響曲第4番」なので以前演奏した経験が無ければとても当日のリハーサルだけでは無理と思われました。
そこにとんでもない救いの女神が現れたのです。
当時の常任指揮者がたまたまその演奏会では指揮を振らず他の指揮者に託していたため、「今回は客席で聞くよ!」と言っていたのですが、実はその常任指揮者はプロのオーケストラの「トロンボーン奏者」だったのです!!
早速マネージャー役が連絡して事情を話し「急で誠に申し訳ありませんが、明日は客席で無くステージに乗っていただけないでしょうか?」とわらをもつかむようにお願いしたところ、「わかったよ」との快諾!
勿論常任指揮者の先生はこの曲は経験済みであり、リハーサルではとんでもないほどの迫力あるプロの演奏で団員を圧倒させてしまいました。しかも本番直前に他のトロンボーン奏者を集めパート練習までしていただき、当然本番はマレにみる名演となりました。
こんなすごいことは長年やっていてこの時しかありませんでしたが、もうその時はみんなその常任指揮者に感謝感激でした。一方で大変不謹慎ですが「出られなくなった人がトロンボーンで本当に良かった」というのが運営側としての本音であり、確かに「他の楽器だったら」と思うと今でも背筋がゾッとしてしまいます。
この写真はその演奏会のビデオキャプチャであり、画質が悪いのでよくお分かりにならないかもしれませんが、チューバの隣のバストロンボーンがその「女神」の先生です。もう20年以上前のお話でした。
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東京駅名寺社散策-東横線妙蓮寺、祐天寺 [旅行記]

東急東横線には「寺」と名の付く駅が2つあります。横浜市の「妙蓮寺」と目黒区の「祐天寺」です。
どちらもそれぞれのお寺が近隣にあることから付けられた駅名です。

まず「妙蓮寺」
日蓮宗のお寺ですが、この「妙蓮寺駅」を降りたらいきなりお寺の入り口の門が構えています。
妙蓮寺01.jpg
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比較的広い駐車場があり、本堂もすぐ見えました。
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駅とお寺が本当に直結しているようでちょっとびっくりしました。
なかなか威厳がある風情で、奥行きも広そうです。斎場もあるので地域のお寺として大事に扱われているように思われました。
妙蓮寺駅の街中は線路を隔てて逆側に広がっており駅前商店街から住宅街に続いていきますが、こちらのお寺側はこのお寺がドーンと構えている構図です。なので駅からの「参道」的なイメージはなく、いきなりお寺というイメージですね。

もう一つの祐天寺ですが、ここは駅降りてから5~6分程度徒歩になります。
祐天寺01.jpg
駅からそれほど広くない道を歩いて駒沢通りの方向に行きますが、この狭い通りに路線バスも運航しているので、バスの運転手も大変だな、とまず思ってしまいました。
そして駒沢通りを少し歩くと祐天寺が通り沿いに出現します。
祐天寺02.jpg
中に入ると樹木もきれいに整えられ、一瞬にして都会の喧騒から離れられる佇まいです。本堂は門を入ると正面に座しており、そこまでの道もそれほど長くはないですが落ち着いた雰囲気です。
祐天寺03.jpg
本堂から駒沢通り側を見ても、それほど車の音もあまり気にならないほど静かな面持ちです。お寺の配置等もよく配慮されているように思えました。
祐天寺04.jpg
ここまで狭い通りを車に気を付けながら歩いてきた道のりとは想像がつかないほどの落ち着きでした。
境内の横には附属の幼稚園もあり、地元の子供たちが通っているようです。

この2つの駅名を持つお寺は「観光地」というよりも地元に根差したお寺というイメージでした。
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