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隠れた名曲紹介-ヒンデミットでストレス発散! [クラシック音楽(オーケストラ)]

今までこのコーナーは「しっとり系」の曲を紹介してきましたが、今回は「イケイケ系」のストレス発散の曲をご紹介します。
「ヒンデミット」という20世紀ドイツの作曲家・指揮者がいますが、この名前をご存知の方はかなりのクラシックファンといえます。過去ウィーンフィルを率いて日本にも来た事があるのですが、彼の作品はあまり有名になりきっていません。「通」の人は「画家マティス」という交響曲を代表曲として好んで聴いていますが、はっきり言って「初心者」向きではありません。
そんな中で「だまされたと思って聴いてみろ」的な画期的な作品があります。それは「ウェーバーの主題による交響的変容」と、名前を聞いただけでも何となく拒絶感に襲われそうなネーミングですが、実際聴いてみると意外や意外、まさにストレス発散の爽快な曲でした。
全体が4つの部分で出来ている20分程度の曲でそれほど長くないのも初心者向きでしょう。
近代作曲家とは言え、この曲ではメロディーがそれほど複雑怪奇ではなく、リズムも不規則ではないのでまずすんなりと耳に入っていきます。1曲目からフルオーケストラの煌びやかな音がはじけ飛び、2曲目はオーケストラの様々なパートのパフォーマンス大会。特に最後の方の打楽器のアンサンブルは一瞬ですが聴きものです。一転して3曲目はしっとり系で木管楽器の哀愁の歌が聞こえます。
そして白眉は4曲目のマーチ。比較的落ち着いて始まりますが最後で金管楽器が爆発、見事なアンサンブルで奇をてらうことなく明快に締めくくります。(この部分が一番の爽快なところです!)
ヒンデミットスコア.jpg
これはこの曲のスコアですが、CD等も比較的様々なものが出ております。どれを聴いてもこの爽快感は味わえると思いますが、出来れば録音の良い物がお勧めです。
私もこの曲を聴いて今までの「ヒンデミット像」が根底から覆され、何となく気落ちしているときにこれを聴くと少しでも元気を回復出来るようになりました。もちろん気分が良い時にこれを聴くとさらにハイになること間違いありません!
同様の「ハイ」になる曲では「レスピーギ ローマの松」の最後の「アッピア街道の松」もおすすめです。
もう一度曲名を書きますので、気になる方はしっかりコピペしてください。
「ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容」
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昭和SL回顧-九州肥薩線大畑駅 [ローカル線]

「肥薩線大畑駅」と聞いて唸る人がいたら、その人は相当の鉄ちゃんです。
ここには山岳鉄道として重要なアイテムである「スイッチバック」と「ループ線」双方を備えた全国でも非常に珍しい駅です。(ちなみにこの駅名は「おこば」と読みます。)
昭和46年に行った時の大畑駅の写真ですが、名所案内に「ループ線」と書かれており、はっきり言ってそれ以外何もない駅です!(当時は)
06大畑07.jpg
06大畑08.jpg
スイッチバックは列車が前進、後進をジグザグに繰り返して勾配を上り下りしていく方法で、これははっきりと目視で認識できるのですが、ループ線というのは今まで来た道を大きく円を描いてその上を通っていくという姿で、これは山間部だとトンネルや様々な遮蔽物があるので「これがループ線」とは分からない場合もあり、この大畑駅もループのスケールが大きすぎてよく分かりません。
ただ、「大きく回っている」という事がわかる例は次の2枚の写真でお分かりと思います。(遠くに左に向かっている汽車が手前に来ると右に向かって走っている)
06大畑04.jpg
06大畑05.jpg
やはりここは勾配がきついので1台の機関車では心もとなく、後ろからもう1台の機関車が押して走るという光景も結構ありました。
06大畑13-2.jpg
またこの写真のように客貨混合列車と言って客車の後ろにぞろぞろと貨車を繋いでいる列車も数多く走っており、当時から乗客が多くない所での効率運用をしていたようですね。
この時はこの場所にほぼ一日写真機を構えて駐留していましたが、本当に美しい山々の中を必死に走る機関車を見ていて1時間に1本あるかないかの待ち時間が多くても全く苦にならない一日でした。SLが無くなった今でもいい味を出している駅だと思います。

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オケでのゴールウェイ讃-作曲家別名演:ドイツ長大作曲家 [クラシック音楽(オーケストラ)]

ドイツの長大作曲家というのは「ブルックナー」「マーラー」です。

ゴールウェイはベルリンフィルに入って初めてブルックナーを演奏したとの事です。
一方ベルリンフィルはカラヤンが結構ブルックナー好きなので有名な交響曲は複数の録音が残っています。
中でもEMI録音の第4番「ロマンティック」、第7番はフルートの名場面もチョコチョコ出てくるので聴きごたえがあります。
ブルックナー7番.jpg
1973年に来日した時にもブルックナーの第7番を演奏したのですが、残念ながらここではブラウがトップを吹いていました。
ドイツグラモフォンはブルックナー交響曲全集を作り始めたのですが、ゴールウェイが登場できたのは第8番だけで、その後退団してしまいました。
ブルックナー8番.jpg
これも聴きごたえのある演奏です。
一方のマーラーですが、カラヤンは晩年になってやっとマーラーのレコーディングに熱を入れ始めたようであり、ゴールウェイ退団までに間に合ったのは「交響曲第5番」と「亡き子をしのぶ歌」「リュッケルトの5つの歌」でした。「大地の歌」も時期的には間に合ったのですが、音を聞く限りではゴールウェイではなさそうです。
マーラーは本当にフルートの使い方が超「瞬間芸」が多いので、ゴールウェイの独特の音を楽しむ前にソロが終わってしまうという、甚だ消化不良の演奏が多くなります。「亡き子をしのぶ歌」の方がやや目立つでしょうか?
マーラー5番.jpg
この二人の作曲家の曲は前出のワーグナーと同じで「鳴り物」優先の世界になっており、ゴールウェイの活躍が目立たないものの、突如僅かなソロでも登場すると「あっ、違うな」と分る存在感はしっかりありますね。
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群馬県完乗!吾妻線の大前駅は想定外の感動! [ローカル線]

前回の「上信電鉄」で高崎駅に戻ったところで、最後の線区「吾妻線」を目指すことになりました。
幸い高崎駅始発の吾妻線乗り入れで「万座・鹿沢口」行き列車があったので、それに乗車しました。
予定では吾妻線の終端駅の「大前」まで行く列車が新前橋始発でその1時間半後にあるのですが、一計を考えその一本前に乗り、まずは万座鹿沢口まで行くことにしました。
JR吾妻線01高崎駅.jpg
渋川駅までは上越線をひたすら北へ走り、渋川駅から未踏の吾妻線に入りました。やや雲が出てきましたが景色は爽快で、今度は「吾妻川」に沿って川上に向かって快調に電車は走ります。
そういえばこの線には「日本一短いトンネル」があることで有名だったのですが、以前物議を醸しだした「八ッ場ダム」の造成工事で線路も引き直され、その鉄道遺構も無くなってしまったのが残念です。それまでローカルな雰囲気を味わっていたところに突然近代的な橋が現れ、その後「日本一短いトンネル」とは全く逆の長いトンネルに入って長野原方面に向かい真っ暗な鉄路を走り始めました。JR吾妻線02八ッ場ダム.jpg
そしてダムの底に沈むため新たに作られた「川原湯温泉駅」に到着、ほどなく「長野原草津口」というこの線ではメジャーな駅に着きました。ここで乗客の大半が下車、自分の乗った車両には1~2名程度しか乗客がいなくなってしまいました。皆さん「草津温泉」がお目当てのようです。
そしてこの電車の終点「万座・鹿沢口駅」に到着、一旦駅の外に出てみました。
JR吾妻線03万座鹿沢口.jpg
昔は特急「草津号」の終点がこの駅だったのですが、今や長野原草津口までしか特急は来なくなり、駅の周りも心なしか寂しい雰囲気でした。駅も「無人駅」であり、かつての観光地へのポイント駅の面影は薄くなっていました。幸いコンビニだけはあったので多少の飲食品を購入し、とりあえず駅の待合室で時間をつぶそうと思いましたが、タクシーが一台だけ止まっていたので一念発起 一駅先の終端駅「大前駅」まで先に行ってしまおうということにしました。そこでやって来る電車の撮影をして、帰りがけで完乗完遂を目指すことに切り替えました。それが大正解でした。
JR吾妻線06大前.jpg
この大前駅がとても素朴で風情があったのですが、駅そばにもっと素晴らしい光景がありました。
JR吾妻線07大前.jpg
まさに吾妻川の渓流で、そこで川釣りをしている人も何人かいましたが、とにかく「景色」「空気」の美しい事、そしてなんといっても自然の「音」が最高でした。渓流の川の流れ、そして木々の間から聞こえる「鶯」の鳴き声。これは日に数本しかこない電車を待つのにも全く飽きがこない素敵なひと時でした。タクシーの運転手さんから聞いたところ、今は「ヤマメ」が釣れるとの事だそうで、これだけきれいな川だったらさぞかしおいしい「ヤマメ」なのではと思ってしまいました。
そしてお目当ての電車がやってきました。
JR吾妻線08大前.jpg
時刻は五時を回っていましたが、5月中旬なので日の入り前ギリギリでの撮影に成功でした。
そして無人駅から折り返しの電車に乗って新前橋に向かってまた列車は走り始めました。
JR吾妻線10大前.jpg
ここはもう一度天気がもっと良いタイミングで来たいと本当に思いました。午前中の「下仁田」夕刻の「大前」どちらも終端駅としての醍醐味を十分味わってまいりました。
群馬県、ありがとう!!


タグ:吾妻川 渓流
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オケでのゴールウェイ讃-作曲家別名演:リヒャルト・シュトラウス [クラシック音楽(オーケストラ)]

ゴールウェイが在籍していた頃、カラヤンはせっせとレコーディングに精を出していました。やはりベルリンフィルの木管黄金期を肌で感じていたのでしょう。
そのカラヤンが最も得意としていた作曲家の一人「リヒャルト・シュトラウス」についても当時ドイツ・グラモフォンとEMI双方に素晴らしい録音を残しており、もちろんゴールウェイも大活躍でした。
まずEMI側の録音では「英雄の生涯」「ドン・キホーテ」「家庭交響曲」という3大作品を録音しています。「英雄の生涯」も「ドン・キホーテ」もカラヤンはベルリンフィルと何回か録音していますが、この時期の演奏が最も充実していたと言われています。「家庭交響曲」は後にも先にもこの録音しか残っていませんが、これまた素晴らしい演奏です。
家庭交響曲.jpg
この3曲ともフルートソロは多少瞬間芸的なタイミングでしかありませんが随所に登場し、「あ、ゴールウェイだ」と分かる部分が多く見つかります。
一方のドイツ・グラモフォンではやはり何回か録音している「ツァラトゥストラ」や「ティル・オイレンシュピーゲル」等が残っていますが、前にもご紹介した「サロメの7つのヴェールの踊り」が最もゴールウェイの面目躍如の演奏です。この3曲が入ったCDがありました。
リヒャルト・シュトラウス名演集01.jpg
「サロメ」の演奏ではオーボエのコッホがまずソロを鳴らしますが、これが絶妙な妖艶さを醸し出しており、それを受けたゴールウェイのソロの何と艶めかしい事!カラヤンも緩急が絶妙で最後のアッチェレランドもこの上なく興奮してしまいます。この「ヴェールの踊り」を聞いたら他の演奏が聴けません。
後に「サロメ」のオペラ全曲をカラヤンは録音していますが、残念なことにこの演奏はウィーンフィルだったので演奏そのものは素晴らしいもののこのコッホとのコンビの「妖艶さ」は出し切れてなかったと思います。このコッホとの名演はリヒャルト・シュトラウスの「オーボエ協奏曲」でのフルートトップとしての名演も忘れることはできません。ベルリンフィル着任直後の最も張り切っていた頃の録音であることは以前にもご紹介した通りです。
「ティル」もフルートのソロが多いのでゴールウェイの活躍がいたるところで聞くことができます。(「ツァラ」はかなり瞬間芸的なポイントが多かったと思います。)
ここでもお聴きになる場合に録音年をよくご確認の上でチョイスしてください!

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群馬県完乗に向け、まず上信電鉄へ [ローカル線]

群馬県の未乗線は「JR吾妻線」と「上信電鉄」の2本で、どちらも始発駅から全く乗っていない線です。これを1日で両方クリアしようと無謀な計画を立てました。
今回は「上信電鉄」です。
この未乗線どちらも出発点は「高崎駅」でした。
比較的ゆっくりと出た日曜日の朝、東京上野ラインのグリーン車に乗って高崎まで行きました。グリーンと聞くとややひるむ方もいらっしゃるでしょうが、休日だと東京から高崎まで乗っても780円しか取られません。座席もそれほど混んでいないので快適な旅を2時間近く味わえます。
席に着くと右前に小学生高学年とおぼしき子供もグリーン車に乗ってきました。座るや否や後ろの人に「すみません、リクライニングを倒しますがいいですか?」と聞く何という行儀の良さ!無造作な大人の乗客に見せたいです。そして鉄道の雑誌をパラパラ見てカバンから取り出したのは「貨物列車時刻表」!これは鉄ちゃんボーイと判断しました。落ち着いたと思ったら次に取り出したのは英語の自習帳!!何となく趣味に徹する事が出来ずに可哀そうだな、と思ってしまいました。
蛇足はここまで。
高崎に着いたら上信電鉄のホームがある入口へ。JRのすぐ隣なのですが、結構大回りしなくてはなりません。
改札を入ると秩父鉄道で見たあの「鉄道娘」登場!
上信01富岡シルク.jpg
ここの女性は「富岡しるく」。まさに単刀直入ですね!例の世界遺産に登録された富岡製糸場が沿線にある事でこの鉄道も一躍有名になってしまいました。
JRの1番線のすぐ横にあるので「0番線」これも非常に分かりやすいです。
上信02高崎駅.jpg
以前西武鉄道で活躍した車両が「ぐんまちゃん」のデコで入ってきました。
上信03高崎駅.jpg
これは回送され、違う電車が入ってきて、早速いつもの指定席(最前列右側)の座席を確保しましたが、実は電車は一般的に運転席が左側にあるのに上信電鉄は「右側」!ちょっと読み間違えました。
高崎を出るとそのまま市内を通り抜け「鏑川」という利根川の支流に沿って山の方に少しずつ寄って行きます。この鏑川が本当にきれいな風景を醸し出しています。
上信09鏑川.jpg
単線ですが駅以外でもすれ違える信号所的な場所もいくつかありました。
上信08信号所.jpg
日曜日とは言えそれほど富岡製糸場目当てのお客様でごった返しているような雰囲気ではなく、一時の盛況からすこし落ち着いたような感じの車内でした。
そして下仁田駅に到着。以前行った上田電鉄の別所温泉駅を彷彿とさせる鄙びた風景が心をそそります。
上信05下仁田駅.jpg
駅の外もローカル風景満載で、ちょっと左に目をやると奥の方に「こんにゃく料理」と書いた店まで確認できます。
上信04下仁田駅.jpg
上信06下仁田駅.jpg
帰りの列車で気が付いたのですが、変な呼び名の駅がありました。「なんじゃい?」
そう「なんじゃい」という名の駅で、漢字では「南蛇井」と書きます。
上信07南蛇井駅.jpg
何となく人を食ったような駅名ですが、こういうのも乙な物でローカル線の旅ならではの面白い場面です。
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アマオケ奮戦記-様々な出会いが誕生 [クラシック音楽(オーケストラ)]

アマチュアオーケストラには同じ組織に少なくとも5~60名以上は所属しています。当然様々な方がいらっしゃいます。勿論そこでの人と人との出会いというのが生まれますが、今回のお話は人の出会いだけでなく「曲」の出会いのチャンスが俄然増えるというお話です。
自分の音楽の好みというのはそれなりに長い間に培われて来ていますが、当然何らかの傾向というのがあります。そこで全然傾向の違う方との接点が生まれると「聴いた事もない」曲が突然目の前に出てきます。
特に室内楽を有志でやることになると、このジャンルにめっぽう強い人がたまにいて、よくもまあ見つけてくるもんだというような曲を持ってきます。過去室内楽フェスティバル出演の際に一度ダンディという作曲家の「シャンソンとダンス」という木管楽器のアンサンブル曲を紹介された時はびっくりするくらい面白い曲で興奮してしまいました。
ダンディシャンソンとダンススコア01.jpg
フルート、オーボエ、ホルンが各1本ずつ、クラリネットとファゴットが2本ずつという面白い編成ですが、のどかな「シャンソン」と駆け回るような「ダンス」の対比が面白く、「ダンス」の最後に「シャンソン」を回想するという洒落た曲ですが、結構メンバー皆さん燃えていました。
オーケストラの選曲委員会でも突然誰かが持ってきた候補曲の中にシューマンの「ゲノフェーファ」序曲という物が紹介されたのですが、シューマンというと「マンフレッド序曲」以外序曲の類は聞いたことが無かったので大変新鮮に感じました。
シューマンゲノフェーファパート01.jpg
結局採用され、何回も練習すると何となく愛着が湧いてくるものです。
こういう様々な人種のいる組織に入ると自分には無い世界に接する事ができるのも非常に面白いですね。
勿論人的な出会いも当然あり、団員同士で結婚されたカップルも多く存在していますので、「様々な出会い」を期待できます。(実はかく言う小生も、、、)失礼いたしました。
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秩父鉄道完乗!埼玉県完乗!! [ローカル線]

前回は三峰口駅の様子までお届けしました。
肝心の三峰口駅の正面入口がまだご紹介していませんでした。
秩父鉄道03.jpg
良く見ると何かご当地キャラ的な立て看板があります。これは「鉄道娘」という鉄道事業者各社が打ち立てたアニメキャラクターで、秩父鉄道は「桜沢みなの」という女性があてこまれています。どうもこの路線に「桜沢駅」と「皆野駅」があるかららしいです。単純と言えば単純ですが分かりやすいですね。
Suicaが使えないので羽生駅まで1050円の切符を券売機で購入、旧東急電鉄の車両に乗り込みました。相変わらず良い景色、良い天気でひたすら電車は走っていきます。
往路で通った御花畑駅近辺からは未乗線になり、風景をしっかり満喫すべく車窓に見入っていました。そして上長瀞駅直前で有名なスポット「秩父鉄道の荒川横断」の場所があり、心なしか電車もスピードを落として頂いたのでGWで賑わう長瀞沿岸を撮影できました。
秩父鉄道05.jpg
「埼玉県の観光地ってどこ?」と問われて必死に考えた埼玉県民の方の答えが「長瀞」としか返ってこない事が怏々としてあるようですが、これを見る限り十分埼玉県を代表できるスポットと言える美しい景色でした。(かく言う小生も18年間埼玉県民でした、、、)
そして長瀞駅に着いたらホームに大変な人だかり。何かと思ったら、ちょうどSL列車が到着していました。
秩父鉄道06.jpg
皆さん必死でスマホの写真機能を使っていますが、これではSLを写しているのか周囲の人だかりを写しているのかが分かりませんね。機関士はサービス精神旺盛で、出発の時に汽笛をかなり長い時間にわたって鳴らし、そのスマホ撮影者に笑顔を振りまきながら手を振ってました。
そんなこんなでローカル色満喫した路線は八高線等と接続する「寄居駅」を境に雰囲気が変わり、山々が後ろにさがり関東平野をひたすら東進する形となりました。
途中セメント運搬列車も何回か行き違い、そしてこの路線での一番大きな駅である熊谷に到着、ここでほとんどの乗客が降り、新しい乗客が乗ってきました。そのまま一気通貫で乗っているのは「鉄ちゃん」っぽい人だけのようです。
ここから羽生まではまさに関東北部の私鉄列車の面影で、地域住民の足としての役目に特化していました。そして20分前後で羽生駅に到着。東武線の接続駅です。
秩父鉄道07.jpg
ここでも終端駅にもかかわらず線路が東武線と並行してかなり伸びており「車止め」の確認は駅からは出来ず、乗り換えた東武線の列車から確認することが出来ました。
埼玉県完乗を完遂した瞬間でしたが、欲を言えば逆のルートの方が良かったかな、とも思ってしまいました。関東の一般駅から風光明媚な秩父地区に向って少しずつにじり寄って行くワクワク感が今回のルートでは味わえなかったのがちょっと残念でした。
でも秩父鉄道の3つの顔「観光路線」「セメント運搬」「地元住民の足」が通しで2時間かけた全線で味わえたことは良かったと思います。
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埼玉県完乗に向けて-西武線から秩父鉄道へ [ローカル線]

いよいよ埼玉県完乗の旅を始めました。
残っていたのは「秩父鉄道:羽生~三峰口」という結構乗りでのある線区です。
極力重複を避けるためまず西武線で西武秩父まで行って、そこから三峰口、そして引き返して一気に羽生までというコースにしました。それは西武池袋から三峰口まで一気に行ける電車が休日のみ走っている事が判ったためです。
秩父鉄道直通01.jpg
一番後ろの席に座り、飯能までは多少ぼ~っとしながら車窓を見てました。そして飯能に着くと電車はスイッチバック的に逆走を始め、西武秩父に向け発車、今度は最前面での景色となり本格的に車窓を楽しむことにしました。
東飯能駅では「ときめき」の八高線にランデブー。そして西武秩父に向って順調に走り始めたら、途中の武蔵横手から乗務員が一人追加で乗ってきて、自分の前にドカッと立ちはだかりました。どのような任務かは分かりませんが、もう少し「鉄ちゃん」への心遣いがあれば、、と若干がっかりしてしまったのは事実です。横瀬駅でその乗務員が降り、そして乗客もかなり降車しました。どうも羊山公園の「芝桜」がお目当てのようです。
そして西武線の終端「西武秩父」までは障害物無く良い景色で楽しめました。
秩父鉄道直通02.jpg
いよいよ一つ目のミッション「西武線から秩父鉄道への渡り」です。
ある意味この僅かな線も「未乗線」なので、今回は「乗り残し」が無いようにプランニングした次第です。
秩父鉄道01.jpg
何の変哲もない渡り線ですが、この間に電気系統も変わるので一時的に照明が消える、と車掌の説明もあり、ちょっとワクワク感が出てきます。この写真の左側が秩父鉄道、右奥が西武鉄道です。
そこからは秩父連山に囲まれた緑の中を電車は快調に進んでいき、比較的あっという間に終点三峰口に到着しました。
終端ですが引き込み線が複数あり、駅からは車止めが確認できず、多少先まで行きましたが線路がカーブしているため本当の終端は確認できませんでした。
秩父鉄道02.jpg
まず降りるときに多少手間取ったのが「Suica」の精算です。秩父鉄道は「Suica」等を導入せず切符販売のみなので、西武秩父(御花畑)から三峰口までのお金だけを精算し、Suica等で乗ってきた人には証明書を渡されて次にSuicaを使う時にその駅で精算処理をする事になりました。今回のように乗り入れで一気に三峰口まで来てしまうとこのような手間がかかってしまいます。(駅では若干の行列が出来ていました。一応来られる方へのご参考まで)
とは言うもののこの駅は「鉄ちゃん」のために多少配慮しており、過去の秩父鉄道の車両を展示して中を拝見出来るようになっていました。
秩父鉄道04.jpg
とにかくこの駅で降りて感じた事は「空気が大変キレイ」で思いっきり深呼吸すると体全体がリフレッシュされるような良い気分になりました。
そして山が近くしかも緑も豊富なので視覚的にも大変素晴らしい場所と言えます。

この三峰口から戻って羽生までの道のりについては次回に。お楽しみに!
タグ:秩父
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隠れた名曲紹介-フォーレの合唱曲 [クラシック音楽(その他)]

今までこのカテゴリーでは「イギリス」「ノールウェイ」と続けてきました。今回は「フランス」の「フォーレ」をご紹介します。
フォーレはレクイエムでもお馴染みで合唱曲に佳曲が残されています。
一つは「ラシーヌ讃歌」という合唱曲で、何とフォーレが18歳の学生の頃に作曲された作品ですが、その優雅さ、心に迫るメロディはそれを感じさせないベテランの味が表れています。有名なレクイエムとカップリングでCD化されている演奏も多いので探してみてください。そのレクイエムも特に最終楽章の「楽園にて」の歌はまさに「天国に召された後のすがすがしい雰囲気」で満たされており、「死者のためのミサ曲」というレクイエム本来の意味としてはちょっと特異な存在ですが、この部分を少年合唱で聞くとそれこそ「天使の歌声」になります。
フォーレCD.jpg
他にもいくつか合唱曲もありますが、オーケストラ小品として有名な「パヴァーヌ」も原曲は管弦楽伴奏による合唱曲であり、これも合唱で聞くと感動的な雰囲気に浸れます。
フォーレの作品の良いのは1曲あたりの長さが5分程度の曲が多いので、聞いてて「くどい」という事がほとんど無く、長いレクイエムも全曲7曲で40分弱という「レクイエム」としてはかなり短めなので、「クラシックは飽きがくる」という方にもお勧めです。
合唱曲も譜面が出されているほど根強い人気があるようです。
フォーレ合唱曲譜面.jpg
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